第6章 ヘアチェンジ
京ちゃんがコスプレ好きになったのは、高校の時に友達に連れていってもらったメイド喫茶に行ってから。
そこで目にしたメイド服に心を奪われたらしい。
数あるメイド服の中でも『神の衣装』と呼ぶほど京ちゃんは絶讚してるから、自分でメイド服は作らないんだ。
偽物は作りたくない、だけど誰でも着ていいものじゃないから店には行きたくないっていう、よくわからないこだわりを持ってるんだけど……。
とにかくそのメイド喫茶が私のバイト先。
だから今日は、メイド服で京ちゃんの帰りを待つの。
ダイエットもおしゃれも料理も頑張った京ちゃんを、思いっきり誉めてあげるんだ。
そして、ご主人様の言うことは何でも聞いちゃう。
……エッチなお願いされちゃうかな……ドキドキ。