第5章 服装改革②
「でも、急にどうしたの?
私と買い物行ってくれればいいのに」
工場のバイトより家庭教師の方が時給はいいのに。
首をかしげた私に京ちゃんは拗ねたみたいに目を逸らして言った。
「ライバルが選んだ服なんか着れるかっての。分かれよ、バカ」
ライバルって、葉山くんのこと?
まさか京ちゃん焼きもち焼いてるの?
嬉しくなって「ふふっ」と笑った私を、ちょっと照れて京ちゃんは抱き寄せた。
「……澪奈の服作る暇がなくて、残念。
今日は澪奈だけ気持ちよくしてあげる」
「あ、待って……」
疲れてても私のために頑張ってくれる京ちゃんの手で、今夜も私は何度も登りつめた……。