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深海のリトルクライ(アルスマグナ/九瓏ケント)
第12章 昇る泡 弾ける想い
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「アキラが、おかしな話をしてたんだ。
は、先生のこと好きなんだ。って、もう知らないふりするな。って」
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アキラの独白のあと、屋上で彼女に告げたひとことは、皮肉でもなんでもなく。
(ある種の、賭け)
「…なら、気づいてくれる、はず。」
屋上から飛び出した彼女の残り香に語り掛けるように、俺はつぶやいた。
(俺の瞳の奥の、思いに。)
*
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