第6章 それでもキミを
一番衝撃を受けていたのは
自分自身だった。
自分の行動が愚かだった。
花音が財産目当てだとは思えない。
彼女は心から俺を信頼してくれた。
そしてもう一つ、
銅ランクのクラスの黒板には大きく
中傷的な言葉がかれている写真がのっている。
誰だ。誰だ、花音を傷つけたやつは。
そして、記事の下の方に
教室から逃げだし、
未だ帰ってこず。
とかかれていた。
どこにいったんだ花音?
俺はそれをみた瞬間。
総会が行われる部屋全体に
響きわたる声で
「今日の総会は中止だ」
と言い、総会室をでた。
頭が働く前にすぐ体が動いていた。
花音、ごめんな。
すぐに謝りたかった。