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【スイートルームの眠り姫】学園の眠り姫
第5章 悲惨な過去
「なんでこんな粉っぽいんだ」
「料理は得意ってわけじゃ
ないんですよ~
それに大事なのは気持ちです!」
まぁ、手作りの基本といえるな
「ありがたく受け取ったぞ」
「あ、また笑った」
彼女はそう言って、
自身も微笑んだ。
このときから俺は彼女が好きだった。
このころ、自分には自信があった。
何事もこなせて、家柄も悪くない。
いわば両想いだと思っていた。
花音への気持ちは誰にも
負けないと思っていた。
なのに…
運命はどうして、こうもして
僕らを試すんだろうかーーーーー…
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