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【スイートルームの眠り姫】学園の眠り姫
第8章 繋がる心
「環奈!」
学園の門の前まできたところで
追いつかれ、手をつかまれた。
「はなして!」
「はなさない」
「…っ」
誠二くんはするどい眼差しで私を見た。
「…ンで泣いてんだよ」
私の頬に唇を寄せ、甘い口づけを落とす。
「泣いてなんか…
…てゆかそんなことしない…っ、ん」
優しい甘いキス。
私はまた涙が出てきた。
「ばか…」
「泣いてる」
私はそのとき叶わないと思った。
「ばかね…」
誠二くんは優しく私の頭を撫でた。
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