第5章 紳士の意外な一面
『カケルさんまでからかわないで下さいよぉ!』
私は頬を膨らます。
『なんか他の奴らの気持ちわかった。』
『え?』
『れいなをからかいたくなる気持ち!なんていうかさ、可愛くてついからかっちゃうんだよな!』
そういい、にこっと子供のように笑う。
『いじめてるわけじゃないからね?勘違いしないでね!』
『はい、、』
たぶん、ユウさんだけは本当にいじめてると思うけど!
『それじゃあ、ご飯作ってきますね?』
そういって立ち上がり、ドアの方へ行こうとした。
すると
パシッと優しく腕を掴まれた。
えっ、、?
思わず掴まれた方を向くと
『いつでも部屋にきていいからね、、』
と、真剣な物言いだった。
そんなこと急に言われたら、、
私は、トマトのように赤く染まった顔を見られないように、コクリと頷くとカケルさんの部屋を後にした。
もう、本当慣れないな、、、
自分の頬を2回ペチッと叩き、気持ちを入れ替えてリビングに向かった。