第4章 アイドルの顔
『で、なにがあった?』
『キスを、、、、。』
『されたのか。』
私は無言で、コクリと首を縦に振る。
『ユウのこと嫌いになった?』
『いや、、、嫌いではないけど、、』
『そうか。これで、れいなも大人の仲間入りだな!』
『え?!なんとも思わないの??』
『そうだなー。妹のファーストキスはもっと大事にしてほしかったけど、ユウはれいなが思ってるよりずっといい奴だぞ?』
『え、そ、そうなんだ、、。』
『実はさ、れいなが家に来るって分かって、部屋に置く家具とか買いに行くだろ?その買い物も一緒に行ってくれたし、なにかと手伝ってくれてたんだよ。もちろん他のメンバーもだけどね!』
『へぇ、、、』
あのユウさんが私のために手伝ってくれてたなんて、なんか意外、、。
『だからさ、今回のことは許してやって!れいなもそろそろ大人にならないと!』
なんて冗談交じりに話すお兄ちゃん。
『う、うん。』
案外いい人なんだねあの人、、。
そんな話をしていると、すぐにスタジオに到着した。