第16章 本当の気持ち
楽屋でみんなと和気あいあいとお話をしていると、ノックが聞こえ、スタッフさんたちがぞろぞろと顔を出した。
これから雑誌撮影のための、メイクが始まる。
それぞれカラーごとに撮影演出設定が決まっているようで、それにちなんだメイクと衣装が用意されている。
着々と準備は進んで行き、ヘアメイクはミドリちゃんを除いた4人は終わっていた。
ミドリちゃんだいぶ手の凝ったヘアメイクだなぁ。
私を含めた他の4人はというと、それぞれ設定の衣装に着替えるところ。
えーっと、私の用意されてるのはーー、、、。
え、、、、なにこれ、、、。
衣装というより、ヘア飾りに目がいってしまった。
だって、、、猫耳って、、、。猫耳って!!!!!
私がだよ?この私が猫耳とかぁぁぁあぁぁ。
絶対猫耳なんてミドリちゃんとか、キコりんが似合うじゃん!!!
ってか、猫耳つけるってアラタとどういう設定なんだろ。
アラタも猫耳つけてたりして、、、少し見てみたいけど。
少しやるせない気持ちだが、決められているので仕方なく衣装を身にまとう。
着替え終え、みんなの所へ戻ると、ミドリちゃん以外はもうすでに準備が整っている様子だった。
ってか、本当にみんな設定バラバラなんだな。