第16章 本当の気持ち
そして、遂にその雑誌撮影の日が訪れた。
『おはようございまーす!!』
レイシス全員で、ソレイユの楽屋へ挨拶をしにいく。
毎日見かけている顔に、アイドルとしての私で挨拶しに行くのは、少し照れくさい。
4人の物陰に隠れるように、さりげなく挨拶をする。
あとで嫌って言うほど会うしね、、、。
挨拶を終え、レイシスの楽屋へと戻ってくると
『はぁー、シュンくんかっこよかったぁあ!』
キコりんが部屋いっぱいに響き渡るような声で、突然そんなことを言い出した。
『キコりん、シュンくんのファンだったのぉ??』
ミドリちゃんが、その話に食い気味に聞く。
『うん!キコ、アイドルになりたかったのも、シュンくんのライブ見てからだもん!!あんなにすごいバク転とか、ファンの前で出来たらかっこいいだろぉなぁって思って!』
キコりんがアイドル目指した理由って、シュンがきっかけだったんだ。
それで目指して、ソレイユの妹アイドルとしてデビューするって本当すごいことだよね!
私だったら飛び回って喜んじゃう。
『キコね、だから受かった時、家中飛び回って、ベッドの上でも飛びまくって、ベッドひとつダメにしちゃったんだー!』
え!キコりん、、、。上には上がいた、、(笑)
でも、それくらい嬉しいだろうね。
しかも、今回の雑誌撮影なんて、黄色カラー同士だから、シュンと一緒に撮影できるんだも、そりゃあ張り切るよね!