第15章 夏らしいコト
海かぁぁ、、、。しばらく行ってなかったなぁ。
ってか水着買わないと!
そんなことを考えながら洗面台で、ボケーっと歯を磨いていると、珍しくユウさんが隣へきた。
『アホヅラだな』
隣に来たとおもいきや急に言い出すユウさんに、私は頬を膨らませ眉間にしわを寄せる。
『なんですか、急にー』
『そういえば遊園地の時悪かったな』
『え?』
『シュンがたまたまカケルとお前の話を聞いたみたいで、みんなで行こうってなったんだよね。俺はまぁ、あまり乗り気じゃなかったんだけど、面白そうだったからついてっただけ。』
『あんなウサギのお面までしてですか?』
『あれは、顔バレしないために仕方なくだ』
本当にあれは似合わなすぎて笑ったな。
まだクマとかのほーがユウさんぽいよ(笑)
『んでさ、お前ら観覧車でなにしてた?』
ユウさんのその言葉に、あの時の光景が頭に浮かんでくる。
『あのー、、えーっと』
『動揺しすぎ。カケルも意外とあなどれないな』
『え?』
あなどれないってなんの話??
『つかお前また顔赤いぞ。ムッツリスケベ』
『ち、違います!!!!』
『俺の生着替えみたいんじゃないの?』
そういい、ユウさんは着ていたTシャツを脱ぎ出した。
シャワー入りにきたなら言ってよぉおお。
私はユウさんの方を見ることもなく、すぐさま洗面所を出た。
はぁ、、心臓にわるい、、。