第14章 ダブルデート?!
『よし、じゃあそろそろ行きますか!』
カケルさんの合図で、私たちはお化け屋敷へと向かう。
大丈夫、、大丈夫、、。怖くない、、。
少し引きつりつつある顔をほぐしながら歩く。
お化け屋敷の前までくると
『ここ2人ずつだから、ペア作らないとね!』
『公平にジャンケン??』
私たちは怪しまれないようにジャンケンを要求する。
もちろん、何出すかは相談済みです(笑)
そして、ジャンケンの結果、計画通り2人をペアにすることができた。
『じゃあ、私たち先行くね!!』
思ったより素直に受け入れたクルミが、ソウタくんを連れてそそくさと中に入って行った。
『大丈夫かな、、、。』
『クルミちゃん達のこと?』
『あ、いや、、。』
ここまできて入らないなんてダメだしな、、。
目の前までくると怖くて足がすくんでしまう。
『もしかしてれいなちゃん怖いのダメなの?』
『実は、、そうなんです、、』
『そかそかぁ、でも俺いるから大丈夫だよ?恐ければ腕に捕まっててもいいしさ』
『あ、ありがとうございます、、。』
半分泣きべそ状態の私は意を決して、暗闇へと足を進めた。