第14章 ダブルデート?!
ソウタくんは案の定、ハンドルをこれでもかってくらいグルグル回していた。
『うっ、ぎもぢわるーい、、』
『クルミちゃん大丈夫?』
カケルさんは少し酔ってしまったクルミに歩み寄り、背中を優しくさすった。
私意外と平気だったっていうね、、。
お兄ちゃんの方が何倍も過激だったわ(笑)
『れいなお水ぅうぅう』
『あ、待ってね』
私が自動販売機の方へ向かう素振りを見せると、カケルさんも一緒に行くと言ってきた。
『俺も行くから、ソウタ、クルミちゃんをよろしく!』
『お、おう』
自分のせいで具合悪そうなクルミに、少し後悔しているようなソウタくん。
『クルミ、、ごめんな?俺、今日すっごく楽しみにしててさ、、少し空回りしすぎたな!』
ソウタは、あはははっと、手を頭の後ろにもっていく。
『もう、ソウタってば!でも、私もすごく楽しみにしてたよ!カケルさんにまさか本当に会えるとは思ってなかったし、、』
またカケルの話か、、と、ソウタの顔が少し曇っていく。
『カケルの話ばっか、、(ボソッ』
『ん?なに?』
『なんでもない!、、今日は楽しもうな!!』