第3章 登校ー絶対に渡さないー
緑間サイド
俺は今、頭を抱えている。何故なら俺の大事な後輩が、あいつの学校の教師にさらわれてしまったからである。俺は、あいつに恋心を抱いているのであるということは秘密だ。
俺が女子に囲まれて、やっと抜け出た時には、あいつはもういなかった。いつも、俺が会いたいと思った時には、あいつは一緒にいてくれた。あいつと一緒にいることができるのは俺だけの特権だと思っていたのだが・・・あんな風に俺以外の男に笑顔を向けるなんて・・・少し自惚れていたのかもしれん。
でも、あいつは絶対に渡さない。
どんな手を使っても・・・