第1章 好き
『やだ。。止まってよ。。功が来ちゃう』
好き。
好きだよ。
大好きだよ。
重い足を持ち上げ部屋に戻る
「ごめんね遅くなっ………て……」
『おそっ………すぎっ………さ、寂しかったん……だから』
驚いた功の目には涙をボロボロと流してる私が写ってる
「ふふ、そんなに寂しかったの?ほら泣かないで」
功に抱きしめられる。
暖かい。気持ちいい。
『功。好きだよ。』
「僕は大好きだよ。」
『じゃあ、私は……愛してる』
「そっか。ありがと」
”愛してる”とは言ってくれないんだね
いいよ、それでも。
大好きな貴方のそばにいれるだけで嬉しいから
たとえ私以外に女の人がいても
たとえ私に嘘をついていたって
たとえ私に愛してるって言ってくれなくたって
『功、ずっとそばにいさせてね』
ずっと、ずっと、功が飽きるまでそばにいるだけで
「もちろん。」
私は
それだけで幸せだから