第4章 四話 平凡な世界
そうして、電車に乗った
「始めて電車に乗ったから緊張しちゃうな」
でも、もう戻れない
何だか…とても悲しい気がする
いや、お父さん達が悪い…
お父さん達が捨てたんだから
「でも、これからどこ行こうかな…」
行き場なんて、無い
しかし、ある場所が目に止まった
「うぁー凄く綺麗な海だなー」
そうだ、そこに行こう
そこに、行くことに決めた
ザーザーと言う波の音が聞こえてきた
りーは、砂浜の近くのベンチに座った
「これから、どうしよう…」
すると、いつの間にか隣に日記を見つけた
「diary,returns?」
「何て読むんだろう…」
正直英語と言うのはまだ理解出来なかった
「このノートに何か落書きしてみようかな…」
りーが望む未来は「りーみたいな捨てられる子が居なくなって世界が明るくなれば良いな…」
そう、望みを書いた
「でも、もう疲れちゃったかな…りーも平凡に生きたかったな…」
こうしてりーは永遠の眠りについたのでした