第8章 二宮和也 × 嫉妬 1
「ただいまー」
家に帰るとなんだかちょっと騒がしい
珍しく彼が私より早く帰ってきてる。
「あ、おかえり!」
彼の方は随分酔っぱらってるみたいだけど、もう1人の方を見ると…
「あー!雅紀!久しぶり!」
私たち2人の大学時代の友人、雅紀がいた。
「おー久しぶり!元気だった?」
「うん!雅紀は?」
「見てのとーり!あははっ!」
2人で盛り上がって話してたらいつの間にか彼は寝ていた
「ニノ寝ちゃったー!」
「酔っぱらってるからかなー」
「そっかー。でも、ちょうどよかった。ちょっと聞きたいことがあるのー」
「なに?」
「ニノ…とだけどさ、2人は今後どうするつもりなの?」
ドキッとした。
雅紀はボーッとしてるようで、実はすごく周りを見てる。
「どうするっていったって…このまま和がどうするか待つだけ、かな。」
「結婚したいとか思わないの?」
ドキッ。
時々、この人は人の心を読んだようなことを言う。
「したい…けどさ、和がまだその気じゃないなら…」
「そーやって受け身。あのさぁ、自分から行動しないとニノはなにもしないよ?」
「うぅ…そんなこといわれても…」
「はいはい。…じゃーもう帰るよ?ちゃんと、話しな?」
「う、うん。」
「じゃ、いい報告待ってるよ?」