第6章 二宮和也 × 記念日
「ね~。どこか寄ろうよ!」
「ダメです。カフェなんて入ったらお金と時間の無駄です。」
「・・・ケチ~」
私と彼は今日、記念日のこの日、夜景が絶景だという観覧車に乗りに行くことになってた。
・・だが、私たちと同じことを考えていたカップルは数知れず。観覧車には長蛇の列ができていた。
「・・・これ、無理。」
寒がりな彼はこの寒い中何時間も並ぶのが嫌だったんだろう。
ま、私も同意見。
てなわけで、彼のお気に入りだというレストランに食べに行くことになったのだけど・・・
「・・・これじゃ観覧車で並んでても同じことだったじゃん!」
「まだ歩き始めて30分しかたってませんが」
「え!?まだそんなんなの!?てっきりもう3時間経ってるのかと思った・・」
「はいはい、じゃあ行きますよ。」