第4章 相葉雅紀 × 元カレ
「俺、知ってたの。上治があなたのこと好きって。
まあ、でもあいつはテキトーなやつだから、彼女とかいたから、あなたには手を出さないって思ってた。でもね、この前あいつ真剣に付き合ってた彼女と別れて。少し自暴自棄になってたの。そんで、あなたのこと明らかに狙ってたの。だから、一緒に住もうって言ったの。あいつからあなたを守るために。・・でも肝心な時にいなかったんじゃ、意味なかったよね。本当にごめん。
あいつが飲み会抜け出したの気づかなくて・・・」
「じゃあ、雅紀はなんで毎日襲ってきたの?」
「たぶん、不安だったから。」
「え?」
「不安だったんだよ、あなたが上治に取られるんじゃないかって。だから・・・」
彼は今にも泣きそうだった。
そっか、私には私のことこんなにおもってくれる人がいたんだ。
そう思った。
「ありがとう。もう大丈夫だよ」
「別れよう。」