第4章 相葉雅紀　×　元カレ

「ただいま」


彼が帰ってきても

「おかえり」

なんて言う余裕がなかった。

「？いるの？」

「ひ・・っく。」

「どうしたの！？」

「ま、まさき・・」

「ど・・どうしたの、その姿・・」

「俺だよ。」


そう言ったのは上治くん


「上治・・」

「お前だけいい思いしちゃアンフェアーだろ？」

「お前、まさか・・！」

「そうだよ。なんか悪いか？」

「悪いに決まってるだろ！犯罪だぞ！」

「通報したければ、すれば？逮捕されても、悔いはねーよ。」


ケラケラと笑うその声は、悪魔の笑い声だった。


「てめぇ・・」

「悪いのはおまえだろ？俺が最初に目をつけたのに、お前が奪いやがって・・」

「そんなの、アタックできなかったお前が悪いんだろ！」

「あぁん？なんだと？」

「やめて・・」

「お前・・ぶっ殺す。」

「できるもんならやってみろよ。そんな度胸もないくせに。」


そう言って上治くんはドアのほうへ向かう。


そのあとを彼が追う・・・