第32章 櫻井翔 × 夏祭り
「りんご飴おいしそう!あ、わたがしもある!!!」
「食いしん坊(笑)」
「うるさーい!いいじゃん、おいしいんだから!」
そう笑いながら屋台を回る。
小学生のころから同じ。
成長すればするほど、話す機会は減ってるけど
夏祭りは毎年一緒に行ってる。
「翔、ありがとうね!」
「は?なにが…」
そう言いかけると
「よっす、翔!」
翔の友達
「あれ、どうしてここいるんだよ」
「夏祭りくらい行くって!あれ、その子は彼女?」
「ちげーよ、幼なじみだよ(笑)」
「あー!!あの、毎年夏祭り一緒に行ってて毎年告白しようとしてるけど、いつでもできないでいるって…」
え?
告白?
毎年しようとしてる?
「わわっ!!お前黙れ!!」
「え、あぁ、ごめーん!じゃあなっ!」
翔の友達は逃げて行った。