第31章 二宮和也 vs 櫻井翔
「はぁ…」
「どうした?」
そう覗きこんできているのは上司の櫻井さん。
「先輩~!聞いてくださいよ!友達が彼氏とデートだからって約束ドタキャンされたんですよ!ひどくないですか?友達より彼氏だなんて!」
「付き合い始めたばっかなら、仕方ないのかもね」
「そんなこと言わないでくださいよ!」
「じゃあ、俺と飲みに行く?」
「いいですね~!!」
「俺も行きますよ」
「ゲ!ニノ聞いてたの!?」
「当たり前ですよ」
「わ~い!じゃあ今日は3人で行っちゃいましょう!」
「楽しみですね」
「…ははは」
私の所属する部署には3人しかいない。
櫻井さん、二宮さん、そして私。
2人は私の先輩であり、上司。
すごく仕事ができるから、尊敬してる。
「ま、今日の分の仕事がちゃんと時間通りに終えられたらね~」
「うぅ…がんばります」