第24章 相葉雅紀 × 病気
「雅紀」
「は~い」
「雅之お風呂にいれといて」
「体調、大丈夫?」
「もう、心配しすぎ。」
「でも、やっぱ不安だよ」
「ちょっと休めば大丈夫。お願いね?」
「うん」
あれから5年後。
私の病気はだんだん回復していき、体調も体力も改善されていった。
ある日、先生に
「まあ、この調子だと妊娠は大丈夫かもね。産婦人科の先生に相談しないといけないけど」
って言われて。
私たちは大泣きした。
もちろん、まだ人並みにいいわけではなかったから妊娠しても安静入院だった。
でも、2人で自分たちの子供の写真を見た時はまたすごい泣いたなぁ。
生まれた時なんて、叶うはずないと思ったものが手に入ったみたいで。嬉しくて。愛おしくて。
まだ少し体が弱いから寝たきりのことも多いけど、元気な時に「息子」の雅之と遊ぶのが幸せで。
手に入らないと思ってたから、余計に。
これも、全部雅紀のおかげだよ。
「ありがとう。」