第16章 松本潤 × 元カレ
「だから〜10回に1回はないでしょ!って話なの!せめて3回に1回は返事してほしいの!」
そんな私の愚痴を聞いてくれるのは、幼なじみの潤。
...元カレでもあるんだけどね。
でも、彼のことは信頼してる。
大事な友達だから。
「わかったよもう。同じような愚痴聞き飽きた。」
「だって翔が同じ悩みばっかりさせるんだもん!彼氏の自覚ないと思わない!?」
「それ、元カレに言う?」
ギクっ
「...潤は元カレっていう以前に大切な幼なじみだもん...」
「またそうやって誤魔化す。」
「ごまかしてない」
「俺にとってお前は幼なじみである以前に元カノだし」
ドキッ
「そ、そんなこと...」
「俺はずっと好きだ。別れてからも。」
「潤...」
頬が紅潮していくと同時に唇にあたたかいものが触れる。
それが潤の唇と感じた時
懐かしいと感じた時
私の中でなにかが壊れた。