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干支様あなたの番ですよ!

第4章 寂しがり屋のウサコちゃん


「またまた派手な扉だなー」

雷牙くんの部屋は、通りすがりのお猿さんに教えてもらった

黒をベースにして、金で描かれた虎

「いや〜、綺麗だカッコいい」

ガチャ
扉が開く。中から出てきた金髪は、寝癖でボンバー

「おはよう、雷牙くん」

「おう、おはよう!ん、今日は赤味噌かー!」

「え!どうして分かったの⁈」

鼻をひくつかせて彼は言う

「お前から赤味噌の匂いがした!」

「へ、へー」

「なんで引く?!」

そりゃあ引いても仕方ない
私から味噌の匂いがする。まあ、作ってたけど…

「さ、ご飯食べに行こう!もう直ぐ10分経つから!」

「あー、未来の野郎か」

雷牙くんも分かっているみたい。未来ちゃんの寝起きが悪いこと

居間に曲がるところ、
向こう側から誰かが歩いてくる。背の高い男の人のようだ

「お?あれは…二日酔い龍一さんじゃねえか!」

なんですと

私は雷牙くんの右側に移動して歩く
左側に居れば、龍一さんの隣になる訳で、昨日のこともあったし少し緊張

「お、おはようございます。雷牙、栞さん。」

「はよう!」

「お、おおおはようございます!!」

「おや、栞さん随分と元気が良いですね」

少しの緊張どころか、緊張し過ぎて声が裏返るは吃るわで恥ずかしい

「そーだぞ、なんかあったか?」

「何にもないよ!」

「そうですか…そういえば!今日の食事当番僕でした!」

すごく慌てた様子の龍一さん
でも大丈夫、みんな揃えばもう食べられるよ

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