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干支様あなたの番ですよ!

第3章 新生活メェ!


「ほう、面白いことですか…何かありましたか?」

「あったあった、ありましたよ。私の絵とか、廊下でこける雷牙くんとか、いろいろ」

あ、この字の事聞いてみないと!

「ところで龍一さん、この字は誰が書いたものか分かりますか?」

固まる龍一さん

「…僕以外、こんな素敵な字を書ける人はいませんよ」

メガネをクイッと掛け直し、恥ずかしそうに言う
自画自賛しておいて恥ずかしがるなんて有り得ない

「…そうですか。今日は黒縁なんですね、メガネ」

「ええ、前のメガネはどこかに行ってしまいました」

そう言って、懐かしむように長い廊下を眺める

いやいや、探しましょうよ?!

「では栞さん、私は用事があるので失礼しますね。夕飯時には帰ってきます、が、夕飯はいりません」

「え?はい、分かりました!」

いったいどこへ…龍一さんの顔が気持ち悪いほど緩んでいた

「兎樹也(ときや)とお酒を…!」

聞いてもないのに教えてくれる。本当に楽しみなんだな、トキヤって人?とのお酒


ガラガラ

緩々の顔をこちらに向けながら出て行った龍一さん
玄関で見送る

…そういえば、この扉の向こうって行ったことないんだよな
どんなんだろう。行ってみたいな

「あれ?シオちゃん、な〜にしてんの!」

「巻姉さん!龍一さんの見送り、すごく頬が緩んでたからビックリしちゃった」

「うわ、見たくないわ〜!…今日はロールキャベツが食べたいな」

あ、ロールキャベツ作れってことですね?
これから作りますよ

夕飯や頬の緩みについて語りながら歩く廊下

一人の時より少し、短く感じたのはきっと気のせい



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さてさて、なんちゃら篇終わりましたよ←
篇ってわけでもないんですけどね!

兎樹也とは誰ぞ⁈
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