第16章 * 西野財閥 動き *
私達が昼御飯を食べ終わり、
まったりしていたところに一本の電話が
かかってきた
" pi "
「はい、野塚です」
〈香奈様私吉野です 今大丈夫でしょうか?〉
「ええ、どうしたの?」
電話はお父さんの秘書の吉野さんからだった
〈西野財閥の件でお話が… すぐに此方に
来ていただきたいのですが…
あ、でもお仕事ございますよね?〉
「仕事なら休みをとったから大丈夫よ
この件が片付くまで休むことにしたわ」
〈そうですか ではすぐにそちらへ…〉
「まって、さすがに私だけ動くのは…」
〈それなら大丈夫です 社長から直接
指示を受けていますので〉
「分かった 少しだけまってくれる?
…皆、あの件でこれから本家へ向かうわ」
(紫)「あの件って西野財閥の~…?」
「ええ。 だから帰りは遅く…」
〈香奈様社長から彼等も連れてくる
ように指示を受けています〉
「…彼等も?」
〈はい〉
「…お父さんのことだから何か
考えがあるのよね?」
〈恐らく〉
「分かった …皆もついてきてくれる?」
「俺らもッスか?…別にいいッスよ」
「…吉野さん、迎えお願いします」
〈はい それでは〉
" pi "
「…と言うわけで、皆も行くことに
なったから、よろしく」
「わかりました」
「…本来なら、これは西野財閥と
野塚財閥の問題だから他の人は
巻き込んじゃいけないんだけど…
もう私が首を突っ込んでるから
仕方ないんだけど…」
(火)「ふーん…財閥も大変なんだな」
「…跡継ぎでもいたらいいんだけどね」
(緑)「いないのか?」
「うん 兄も弟もいないから今の所
跡継ぎはいないよ だからたまに私が
仕事を手伝ったりしているんだ」
(火)「…お前変わってんな」
「そうかな?」
(火)「だって強制じゃないんだろ?
だったら普通しねえよ」
「まあそうかもね 変わる前の
私だったらそうかも」
(黒)「変わる前…?」
「佐藤さんに出会う前だったら
…でも、それだけじゃないんだよ?
私がここまで変われたのは」