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集合【黒子のバスケ】

第10章 * 過去 *


…赤司君


「……香奈」

…理彩!

「悪い、2人きりにさせてくれ」

「分かった……」


赤司君はそう言った

「香奈」

「…」


"ギュッ"

……!


私は突然の事に暴れる
けど、赤司君がそれを許さなかった

何も言わず抱き締める

…私は、力じゃ叶わないと言うことを
知っているので大人しくしていた

「……香奈」

そして、赤司君は何度も
私の名前を呼ぶ 落ち着かせるように
安心させるように


何分たったのか分からないけれど
私が落ち着いてくれたのを
見計らって離してくれた


「香奈」

「……」

「喋りたくないなら話さなくていい
…西野から大体話を聞いた」

「…」

そっか、香奈話したんだ


「君がバスケ部だったことも
いじめの件も "レイプ"のことも」

……。

「俺達は香奈と出会って
1日しかたっていない
だから知らないことも沢山あるし
頼りないかもしれない

だけど、頼ってほしい

俺達はモデルとしての香奈や
"道具"としてじゃなく、
香奈自身が好きなんだ」


香奈自身

その言葉にドキッとした
私が一番言ってほしかった言葉だったから

〈ありがとう〉

「!」

私は赤司君の側でお礼を言った

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(緑)「…野塚」

皆が心配そうに見てくる

「ごめんなさい…」

「いや、いいんスよ!!俺達も…
その…香奈っちの過去とか
聞いちゃったし…」

「大丈夫」

(火)「野塚 落ち着いたか?」

「うん…」

「香奈…」

「…理彩、心配してくれてありがとう」

「…そんな、うちは…!」

「Stop、ごめんなさいじゃなくて」

「…」

「女の子は笑顔が一番
ほら、笑って」

私は理彩が笑った所を
カメラでとった

「ちょっ!」

「皆ありがとう …まだ吹っ切れた
訳じゃないし、現実受け止められないのも
事実。 だけど…いつまでもウジウジ
するわけにはいかないから!
これからもよろしく」


「お、おう!」

「理彩引き続きよろしく」

「うん」
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