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コートの天使は地に堕ちた

第16章 青葉城西キャプテンが語るコートの天使





桃はねぇー、俺たちの二つ下だったんだけどけね〜
クラブが一緒だったんだよ〜
まぁ…一緒って言っても男子と女子だし〜?コートが隣同士だったってだけなんだけど〜

桃が4年の頃だったかなぁ
桃のクラブが優勝したんだよ〜
もちろん桃のおかげだけどね〜

その時かな〜?
俺、足の怪我してて何もできなかった時期があるんだけど桃がね俺のところに来たんだ

何かと思ったらさ〜
怪我大丈夫ですか?って聞いて来たんだよ
俺はテキトーに大丈夫って言ってたんだけど、桃がその態度に怒ってねぇ
もう、怖いのなんの…>_<…

それからチョクチョク話すようになったのかな?
でも、次の年から俺は中学だったし、桃もいろいろ忙しかったから会う機会が減ったんだよね〜


で、中学2年の後半かな?
桃が俺のところに来たんだ
何かと思ったらさ、桃が俺に会いたくなったって言うからさ…普段はそんなこと言う子じゃ無いって知ってたから不安になったんだ


桃は案の定、自分のことについて悩んでた
バレーは好きだけど、いろんな人に話しかけられるから嫌だって…桃はカワイイからストーカーもどきとかいっぱいいたんだよ〜 まぁ…生きては帰さないけどね(黒笑

おっと…話がずれたね


それで、2年の頃は俺も荒れてたしバレーは上手くならないわなんやかんやでさ…
そしたら、桃が俺にサーブを教えてくれたんだ
誰も取れない威力の強いコントロールがつくサーブだよ
僕はそれを桃に教えて貰ってから、バレーを頑張ろうって思えたんだけどね


怪我してからも度々会うけど、桃って絶対人に頼らないんだよ
自分は人に頼る資格は無いってね〜
君たちはどう思う?
人を頼るのに資格はいると思う?
桃はいつも夜遅くまでバレーの練習してるんだ
多分君たちの倍してるよ
しかも、俺たち高校生のレベルじゃ追いつかないほどの練習量
桃のシューズ見たことあるかな?
3ヶ月も桃のシューズはもたないんだよ
なぜかって?
異常な程の練習量
シューズがそれに耐えられないんだ
この間もシューズ買ってるの見たしね


そんなにがんばっても、桃の膝はもたない
いつも、自分で膝の痛み止めを注射してるけど
それをしても、君たちと練習すれば桃の膝は限界を迎えるんだ

桃の気持ちはわからない
でも、桃がこれ以上傷つくなら
俺は桃を青葉城西に連れて行く
俺は桃が大事だから
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