• テキストサイズ

(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第6章 【パンチヒーロー】前編



ゴッ……!!!

突然、鈍い音がした。

飛び散るのは、赤
パタパタと落ちる

私を濡らす深紅の液体は
たらり、頬を伝って
ベージュのニットを汚す。

毛糸に弾かれてプクリと
玉になっているそれが、
彼の血液だと気付くには

随分と時間がかかった。






「紗英……っ!!」






青白い月明かりに照らされたのは
地獄の底からやってきた、鬼の姿──
/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp