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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─
第6章 【パンチヒーロー】前編
ゴッ……!!!
突然、鈍い音がした。
飛び散るのは、赤
パタパタと落ちる
私を濡らす深紅の液体は
たらり、頬を伝って
ベージュのニットを汚す。
毛糸に弾かれてプクリと
玉になっているそれが、
彼の血液だと気付くには
随分と時間がかかった。
「紗英……っ!!」
青白い月明かりに照らされたのは
地獄の底からやってきた、鬼の姿──
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