第15章 夢の中の知らない君【黄瀬/N】
『やだ、涼くん!……失神しちゃった?……ふふ、起きてちゃんと感じてくれないとつまらないじゃない』
反応が途中で切れた俺に気付いた悠っちは、俺の頬を軽くペチペチ叩きながら妖艶な笑みを見せていた。
意識を失っている俺をまた戻させる為に、悠っちはナカを強く締めながら腰を上げて行く。
そうして上下に動き、俺の欲を無理矢理吐き出させ様としている。
「くっ……あっ!?……ンァあ!」
『あン!……やっと挿れてあげたのに寝ちゃダメでしょ?……まだまだ出して貰うから、頑張っていっぱい出してね?涼くん!』
「あぁん!……悠っちぃ」
『やぁ!濃いのがいっぱい出てるぅ』
イッてる最中でも彼女は腰の動きを止める事はなく、ジュプジュプと激しく水音を立てながら腰を打ち付けて来る。
二人の愛液が混じり合い、秘部に収まり切らず結合部分から溢れている。
いつもは俺の方が強いのに、今日は悠っちのタフさに一度も勝てず、枯れる程イカされた。
「んっ……もう……やめっ」
『……くん!』
「……はぁ……くっ……」
『涼くん!!』
「!?……えっ……悠っち?」
『大丈夫?……凄いうなされてたけど……』
躰を揺すりながら声を掛けられパチッと目を開けると、俺を心配そうに見下ろす悠っちが居た。
状況を把握しようと起き上がると、俺は自分のベッドでスエット姿、彼女はきちんと制服を着ている。
パンツの中が濡れている事で漸く理解した俺は、はぁ~と深い溜め息を吐いて項垂れる。
まさか夢オチとは……
『涼くん、どうしたの?……怖い夢でも見た?』
「ある意味怖かったっス……でも夢の中の悠っちも良かったっスよ」
『私の夢見たの?……どんなの?』
「……っ……それは……」
キラキラ目を輝かせて、興味津々に夢の内容を聞いて来る悠っち。
言いにくいが俺は意を決して、彼女に抱き付き告白した。
『……っ!?……いやぁ!私にそんな事出来る訳ないじゃない!』
「分かってるっスよ!……だから俺の上で動くだけで良いっスから!」
『絶対無理!……もう、置いて行っちゃうから!』
「悠っちー!」
Fin.