• テキストサイズ

淡い恋心

第13章 初恋【一護/N】



悠鬼さんが帰った後、部屋に戻って来たコン。
俺はこいつをまだ許してないので、綿が出る程ボコボコに殴ってやった。

「わ、綿が出るぅ!」

「二度とあの人にセクハラすんなよ!」

「良いじゃねぇか!悠鬼姉さんは喜んで、俺をあの豊満な谷間に抱いてくれたんだぜぇ!……彼氏でもねぇてめぇが口出しすんな!!」

「彼氏だよ」

「あ゛?……はぁあー!?お前が!?」

「あぁ、さっき悠鬼さんは俺の彼女になった……だから気安く触ったら殺すからな!分かったか!!」

「そうか、悠鬼姉さんは一護の彼女に……ならお前の躰を使えば姉さんを抱けるって事か……」

顎に手を置いて真面目な顔と声色で呟くコン。
俺は驚きを隠せず目を見開く。

「ダメに決まってんだろ!」

「てめェなんかに悠鬼姉さんは勿体無ぇんだよ!……どうせ童貞だろ?俺様のテクで……あの色っぽい躰を……グハァア!」

「変態よりマシだ!二度と会わせねぇ!」

気持ち悪い顔をして変な事を言うコンを、再び窓の外へと殴り飛ばす。
悠鬼さんにも注意して置かねぇとと思い、俺は不意に窓の外を見上げる。

住んでる世界が違う為、付き合っても会う機会はあまりないだろう。
彼女も忙しい身だし、俺もそうそう尸魂界に行ける訳じゃねぇ。

遠距離恋愛見たいになっちまったけど、やっと実った恋が自然消滅せず、いつまでも好きで居られたら良い。

それが彼女の自信にもなったら嬉しい。

「悠鬼、ずっと好きだからな」

俺は誰も居ない部屋で、夜空を見上げながらそう呟いた。

彼女もそう思ってくれてます様にと願いながら……


Fin.
/ 271ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp