第8章 テスト
仕事終わって、家に帰ると
乃愛はソファで寝てた
「……あ、おかえりー」
「ただいま。乃愛さ、昼いたよね?」
「ん?いないよ〜」
意味分かってるか?
「で、テストどーだった?」
「めっちゃ、書いたよ!!」
「書いたって笑 手応えは?」
「空欄はないよー!」
「そっか笑 まぁー、いっか!」
「テスト終わってね、帰ってたらすごい人いたの!奥見てみたら、翔くんと大野くんいたの!」
「それ、今さっき俺聞いたじゃん笑 乃愛さ、俺にウインクしたでしょ?」
乃愛は、俺がこんなに直球に聞いてくると思わなかったんだろうな
顔がほんのり赤くなって固まっている
「ねぇ?したでしょ?笑」
俺が乃愛に顔を近づけてると
どんどんうつむいていってる
「もっかい、してよ?笑」
「えぇ〜やだよ〜//!!」
「はい、認めた〜。さっき出来たんだからできるでしょ!」
「だって、あれは〜、気づかないと思ってやったのー」
「ほんとか〜?目あってウインクしたように見えたけどな〜?笑」
「ほんと!ほんと!あ、あたしお風呂入って来る!見ないでよー!!」
逃げたな、あいつ
でも、
こういうやりとりをするだけで
幸せを感じる
「しょーくーん!!」
乃愛が風呂場からでっかい声で叫んでる
「タオル忘れた〜!」
乃愛はいつも風呂の中にタオルも持って入る
「こっちにあるよー?取りに来ればー笑」
「この状態で行けるわけないじゃん!!持ってきて〜」
急いで風呂に入ったからだろ
タオルを持って風呂場の方に行った
「見たら、殴るからねー」
風呂場のドアから少し開けて手を伸ばしている
「いい加減慣れろよ〜ってか前に見てるから笑」
「もういいよーあっちいって?」
「なにその態度?タオル返してもらおうか?」
「あぁ〜ごめんなさい!ありがとうございました!翔様!」
そう言って乃愛はドアを閉めた
焦りすぎでしょ
ちょっときつめに言うとすぐ乃愛はおれる
まぁ、そういうとこも可愛いけどな