第7章 噂
バイトに行くと
「あっ、乃愛ちゃんおはよー」
小原さんは、多分ワイドショーを見たのだろう
いつもとなんか様子がおかしい
お客さん同士も翔くんの熱愛報道についてギャーギャーなんか言っているのが聞こえる
あたしのほうがそう言いたいよ。。
ほんとにもう。
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「ただいま〜」
翔くんが帰ってきた
あまりにもいつも通り過ぎで少しびっくり
あたしは、何も返信できないでいると
「乃愛〜?どーしたー?」
「別に、なんもないよ」
「いやいや、なんかあるだろ」
「なんも、なーい!」
あたしは、話をそらす為にTVつけた
が、最悪
…タイミング考えてよ
まだ翔くんと石原優香の話題してるよ
あたしは、思わず俯いてしまった
「乃愛⁉︎まさか、これ信じてる⁉︎」
「だって、TVが言うんだもん。。。」
「違うから!石原優香とは付き合ってないから!」
とは!?
「じゃー、誰と付き合ってるの〜?」
「乃愛に決まってるじゃん!」
「翔くん嘘ついとる〜〜!」
「ついてねーよ!ちょっ、泣くなよ‼︎馬鹿」
翔くんは、ティッシュをとってあたしの涙を拭いた
「ほんとに、付き合ってない?」
「うん!ほんと!本当だから!」
「…ならよかった。」
翔くんは、力が抜けたようにソファに座った