第1章 偶然の出会い
茜「あー!翔ちゃんマジかっこよすぎぃ♡」
私は今日即買いした雑誌を手に、テンションMAXだった。
小4のときに、嵐に出会ってから現在(中2)まで私はすっかり嵐に夢中になっていた。中でも担当は櫻井翔君。優等生だけど、どこか不器用な彼が大好きだ。
そんな私は買ったばかりなのにもかかわらず、すぐに近くのベンチで舞い上がっている…。
だって家まで待ちきれないんだもん!(笑)
さてと。いつまでもこうしているのもおかしいし、仕方ない。そろそろ行くか。
すっかり頭の中が嵐のことでいっぱいだった。
すると…
((ガンッ!))
え?何かにぶつかった?
顔を上げると背の高い男性が立っていた。
眼鏡とマスクをしてるけど、どこか翔君に似ているような…。
まさか!何言ってんの私!
すると
「ごめんね!大丈夫だった?」
優しい声がする。なんか声まで似ているような気もする…。
思い込みだよ!ありえないありえない(笑)
彼はさっと私が落とした荷物を拾おうとした。
そして、はっとして
「これ…」
茜「どうかしました?」
「もしかして君、嵐ファン?」
茜「は、はい!」
なんでそんなこと…?
「うわー…やっちゃったなぁ(笑)」
な、なに?
「いつも応援してくれてるんだね。ありがとう!」
茜「へ…?!」
ちょ、ちょっとまって!まさか…本当に…
「はじめまして!櫻井翔です^^」
ウソ…でしょ…?!