第2章 *ずっと一緒に【縁下力】
「力くん、部活お疲れ様!勉強教えてください!」
「また!?…いい加減自分で勉強しろよなー…。」
あれから数年。
力くんは烏野高校2年生、
私は烏野高校1年生になりました。
私と力くんの家はお隣で、すぐに会いに行ける距離。
だから勉強を口実にして力くんに会いに行くのが、私の日課になっていた。
力くんも口では呆れた様に言うけど、なんだかんだで教えてくれる。
…そういうところは昔から変わらない。
「あ、そういえば今日12月24日だね!クリスマスイブ!」
「あー…、そうだっけか。特に変わったこともないし部活あったから、ただの平日も同然だけどな。」
12月24日。
世間では"恋人たちのクリスマス"等と騒がれているが、私達にとってはこうやって2人で過ごすことが定着しているから、そんなの関係ない。
きっと、力くんもそう思ってる………はず!
「力くん…明日、分かってるよね?」
「…今年もするんだろ、分かってるよ。」
「ならいいんだけどっ。」
明日は12月25日。
この日は毎年私の家に集まって、2人だけでクリスマスパーティーをしている。
別に付き合ってる訳でもないしただの幼馴染だけど、力くんにとっても私にとっても、それが当たり前になっていた。