第3章 On the side
「疲れてるから無理すんな」と気を遣ったのはローだったけど。
離れて淋しい思いをしていた分、触れたい気持ちが強かったから、アオがローにしがみついて離れなかった。
移動したベッドの上、何も纏わぬ体で互いの体温に確かめ合う。抱き合いながらキスを交わしていた時、
「…俺が動くから…お前は寝てろ。」
とローが言うから、キュンと胸が締め付けられた。
「ふっ…あ…」
大きな手で包んだ胸の先端を優しく吸って時々噛むと、快楽の声が上がる。
ローも久しぶりに肌を合わせたせいか、性急に指を滑らせていた。
涙目で自分を見つめるアオにドキドキして、可愛いとか綺麗とか、そんなことを思って体が熱を帯びていく。
「ふぁ…ロォ…や、」
「…ん…?」
もっと気持ち良くしてやりたい。
もっと優しくしてやりたいし、大切にしてやりたい。
だからなのか、ローはアオの足首を掴み、細く小さな足にキスをした。