第1章 (色々な意味で)めげるな!祝え!
「ナナシ、おまえから貰ったケーキは
エルヴィンにやっちまってダメになったが、
他にも俺に誕生日プレゼントってやつをくれねぇか?」
「えっ?・・・そ、・・・そう・・・だな。
エルヴィンに話してしまった私にも原因があるから、
何が欲しいか言ってみろ」
リヴァイは神妙な面持ちでナナシを見据えて言い切った。
「エルヴィンの犯罪的なセクハラに・・・耐えてくれ。
俺達も相談に乗る。それが・・・俺への誕生日プレゼントだ」
上司の尻拭い的誕生日プレゼントを要求したリヴァイに
ナナシは困惑していたようだったが、
リヴァイとしてはこんな下らない事で戦力になるナナシを
失う訳にもいかなかった。
ナナシの契約の中の一つに
『セクハラしたら出て行く』というものがあったので、
(エルヴィンのせいで)いつ彼が出ていくか常日頃から
ヒヤヒヤしていたが、
今回の件では流石に出て行ってしまうだろうと思ったのだ。
何で自分がエルヴィンの尻拭いなんかを・・・とは思いつつ我慢する。
リヴァイの誕生日である今日が酷い日であった事もあってか
ナナシがそれを了承してくれたので、
リヴァイとミケは心底安堵したのだった。
***************************
本日のリヴァイ兵士長の戦果
*紅茶葉(エルヴィン・スミスから)
*高級酒(ミケ・ザカリアスから)
*超スーパー掃除が出来る掃除道具一式(リヴァイ班から)
*栄養ドリンクという名のクソ薬(クソメガネから)
*詫状(モブリットバーナーから)
*ケーキ&クッキー⇢クッキー1枚と幻の酒(ナナシから←酒はエルヴィンからだが、ナナシの戦果とする)
・・・その他、大勢の部下からプレゼント多数。
祝ってくれた奴らの真心・・・・プライスレス。
以上!