第3章 とっても短い・・・
休み時間、私はあやに話しかけられた。
内容に予想はついていた。
「ねぇ、あたしの言ったこと、覚えてるの?」
あやは相当機嫌が悪かったようで、とても目付きが鋭かった。
「・・・カイトのこと?」
私が素直に答えると、あやの表情はさっきよりもかたくなった。
まるで獣のように。
「なんだ、覚えてるんじゃん。そのくせしてまだ朝みたいにベッタリするわけ?ホント意味わかんない!!あんたみたいなやつの相手するとか納得いかない。」
あやはそう吐き捨ててそっぽを向いた。
「っ、あや・・!!」
私があやを呼び止めると、あやはこっちを向いてニヤリと笑った。
「・・・あたし、今日の放課後告白するから。これでカイトくんはあたしのものよ。絶対邪魔しないでちょうだい?」
私は何も言い返せなかった。