第2章 ライバルの出現
私があやにそう告げると、一瞬であやの表情が曇った。
「はぁ?アンタがカイトくんと付き合ってる・・・?ふざけないで。アンタなんかがカイトくんと付き合えるわけないじゃないっ!!」
もともと、あやが怒ると豹変してしまうことは知っていた。
だが、自分のことを強く攻められたのは初めてのことで、どう反応すればいいかわからなかった。
「え・・えっと・・」
私が答に戸惑っていると、あやは再びくちを開いた。
「どうしてだと思う?まぁ、アンタが自覚してるのか知らないけど・・アンタ、可愛くないわ。それに、絶対あたしの方が可愛いもん!」
お、おう・・・笑
まぁ、あやが可愛いことは知ってる。
でもさすがに自分から言わないでほしいなぁ。
どうしようかな・・・
「まぁ良いわ。カイトくんがあたしのモノになるまでは、カイトくんに近づかないでちょうだい。恋人同士だかなんだか知らないけど、カイトくんはあたしのモノなのよ((クスッ」
あやはそれだけ言って去っていった。
私はいったいこれからどうすればいいのだろうか。