第5章 修学旅行【沖田総悟】
凛「も、もしもし?」
沖『…遅いでさぁ。』
凛「ごめん。ちょっと場所移動してて。」
沖『今どこですかぃ?』
凛「今?三階の自販機コーナーだよ。」
沖『じゃあ周りには人いやせんね。』
凛「うん。どうかした?」
沖『いや…凛。俺の部屋に来やせんかぃ。』
凛「…はい!?」
いきなりのお誘いにビックリして思わず大きい声を出してしまった。
咄嗟に口を押さえ、周りを確認する。
運が良い事に人の気配はない。
凛「ちょ、どういう事よ!!さすがにそれは無理でしょ。男子の部屋は二階じゃない。」
沖『でも俺、今三階の階段の踊り場にいますぜぃ。』
凛「は、はああああ!?」
沖『静かに。とりあえず来てくだせぇ。』
そう言って電話が一方的に切られた。
凛は急いで月詠にメールを送り階段へと急いだ。
月詠からは
先生に見つかるでないぞ
…色々と気をつけなんし
と返事が来た。
色々って…色々って…!!
凛はドキドキしながら踊り場へと足を踏み入れた。