第23章 お使い【高杉晋助】
「ココだろ。」
「あぁっ!!ぅん…っ!!」
高杉の部屋には二人が交じる音が響いていた。
「あ、あっ、そこっ、つか、突かないでぇっ!」
「イイんだろ。素直になれ。」
「ぁうっ!はぁ…っ!!」
凛の目からは生理的な涙が零れていた。
与えられる快感に、凛は抵抗出来ない。
「んぁっ!あんっ!!」
「おい…」
「はぁっ!な、何でっ、すかっ!!」
「俺の、目を見ろ。」
凛の顎を掴んで無理矢理正面を向かせる。
うっすらと目を開き、涙で潤む目で高杉を見つめた。
「色が、宿ったな…」
その言葉に凛は目を見開いた。
助けられた当初、絶望に支配されていた凛は目が死んでいた。
その目に再び火をともしたのは…凛の体をまさに今、貫いている男。
「高杉さ、のおかげ、ですっ…」
そう言うと、唇に優しいキスが一つ落とされた。
「それと、な。」
「っ…?」
「俺を高杉と呼ぶな。」
「じゃ、何て、呼べ、ば…」
「……晋助、でいい。」
「え、ん、え…?」
「晋助、と呼べ。俺を、呼べ。」
そして再び律動が繰り返される。
「呼べ。」
「あ、あっ、し、しん、晋助ぇっ!」
「…………凛……っ!」
互いに名前を一つ呼び、凛は高杉を締め付けた。
高杉はそれに抗う事なく薄い皮を一枚隔てて凛の中に精を解き放った。