第12章 初雪【神威】
「ん……んっ…」
「………どう?イイ?」
凛はただコクリと頷いた。
だが柔らかな刺激に安堵したのか、余裕が出てくる。
いや、出てしまった。
「あ……雪……初雪だ…」
つい部屋の窓に目がいき、今年初の雪が目に止まる。
きっと外は身を切るような寒さだろう。
あの窓もかなり冷たいにちがいない。
だが、その発言は凛を追い込む事になってしまう。
「ふーん…他に目がいくなんて…余裕だね。」
神威のひんやりとした声に身体がビクッと強張る。
「あ、いや…その…」
「余裕あるなら俺好みに激しくさせてもらうよ。」
「な、何を…!?」
神威は挿れたまま凛を抱え上げベッドを降りる。
「ち、ちょっと!?」
咄嗟に凛は神威にギュッと抱きつく。
神威が向かう先は…
「窓?…え……まさか…」
「今までにない快感を君にあげる。」
「い…や……ひゃあっ!!」
神威は抱えたまま凛の背中を窓にもたれかけた。
あまりの冷たさに凛の体中の筋肉が一気に硬直する。
結果、凛の下の口は神威の欲棒を締め付けた。