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【黒子のバスケ 森山由孝】 知り合い以上友達未満

第1章 私の気持ち


「今日の放課後、君達カラオケ行くの?俺も一緒に行きたいなー。」

「はい、嘘ー。森山、絶対部活サボらないじゃん。」

教室の一角から楽しそうな会話が聞こえてくる。

良いなぁ。楽しそう。
私はチラリと横目で彼の姿を確認して溜息をついた。

同じクラスの森山君は一言でいうと軽い男子。
女子が大好きで、いつも色んな女子と話している所を見かける。

チャラチャラしていて苦手なタイプだと思っていたのに、まさか好きになるなんて。



数ヶ月前の放課後、幼馴染の笠松に用事があってバスケ部に顔を出した時、部活中の森山君を見かけた。

教室で見せる軽い雰囲気の彼はどこにもいなくて、ただ真っ直ぐボールを追いかける森山君の姿に目を奪われた。

その日から彼の事を目で追うようになって、気がついたら完全に彼に恋をしていた。


けれど今まで森山君と話した事が無い私は、彼に話しかける事ができない。

あんなに女子が好きで沢山の女の子をナンパしている彼だけど、何故か私にだけは話し掛けてくれなかった。


私、嫌われてるのかな?

同じ部活の笠松に相談してみようかな。
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