第1章 素直になれずに(ディアッカ×ミリアリア)
その袋を受けとると「開けていい?」とミリアリアが尋ねる。
「あぁ。」
開けてみると中から出てきたのはハートのついたシルバーネックレスだった。
「しゅ、趣味とかわかんねぇし、どんなのがいいかわかんねぇから大したもんじゃないけどなっ..」
ディアッカは耳まで真っ赤になりながら話す。
「ほんと」
「え?」
「趣味悪い」
涙目で笑いながらディアッカを見る。
「わ、悪かったなっ!」
ディアッカが反論しようとする前よりはやく、ミリアリアはディアッカの胸に飛び込む。
驚いた様子のディアッカに
ミリアリアは
「ありがとう」そう呟いた。
素直に出た言葉だった。
ディアッカもまた、ミリアリアをそっと抱きしめた。
「どういたしまして」