第18章 カストロとロリとヒソカ戦

「うーーん」


すると、ゴンが考え込む。


「でもいいのかな？ウイングさんとの約束が…」

「あ、そういえば約束してたね」

「ああ!?大丈夫に決まってるだろ！ただ試合を観るだけなんだからさ…」




「ダメです」



「!!!!!?」


うおおおお!!!?

ウイングさん!?

この人いつの間に私達のうしろに!?


「試合観戦も念を調べる行為に相当します。ゴン君、君はあと1ヶ月治療に専念なさい」

「う、うん。わかった」

「じゃ、そーゆーことで」


ウイングさんは去っていった。

隣でキルアがストーカーかって呟いてたけど、私は否定できない。

ホントいつから一緒に歩いてたんだろ??


「…しゃーねーな。試合は録画もしとくとして、とにかくオレとだけで観に行ってくるぜ」

「ゴン行けないのかぁ…」

「大丈夫だよ、約束守ったら録画したやつ見ればいいんだし」


うう……でもせっかくの機会なのになぁ。


「さ、行こうぜ」

「またあとでねゴン！」

「うん、いってらっしゃい」












『ご覧くださいこの大観衆!!まだ決戦の1時間前だと言うのに会場はすでに超満員です!!』


「うわぁー、すごいねキルア。席空いてるかな？」

「別に脅して奪えば良くね？」

「良くねぇよ!!」


闘技場内のTVで、ヒソカ戦間近の特集が流れていた。

アイツまじどんだけ有名なの。

すると、相手のカストロのインタビューが始まった。


『勝算がないなら戦いませんよ』


見た目は思ってたよりもゴツくなかった。

でも喋り方ひとつひとつがなんかムカつく。


「キルア私この人きらい」

「オレもあんまり。……でも相当自信があるんだろうな」


確かに、ヒソカと少しでも対等に戦えるのはすごいけど……


「……ってあれ？どこ行くのキルア」

「も来る？」

「どこに？」

「カストロのとこ」

「………は？」