第6章 影山飛雄
数日後、昼休みに日向とつばさが並んで歩いて来た。俺は見つかる前に今来た廊下を戻ろうとした。
貴「あ、飛雄!」
影「おぅ」(遅かったか)
つばさは俺の側に来ると、小声で話した
貴「あの、私日向君と付き合うことにしたの。話聞いてくれてありがとね」
彼女は昔の屈託のない笑顔を見せた。
影「ふっ切れたなら・・・よかったな。じゃ、俺行くとこあるから」
貴「うん。またね」
俺は第二体育館へと足を進めた。
俺はサーブを死ぬほど打った。打って、打って、打ち続けた。嫉妬心と彼女の幸せを願う気持ちの狭間で俺の心は揺れていた。そして汗がつたっているのか、涙が出ているのか俺には分からなくなっていた。
それでも俺は彼女の幸せを願い、笑顔を見たいと思った。それが幼馴染としてでも・・。
end
→あとがき