第4章 西谷 夕
次の日、ママさんバレーに混ぜてもらって練習しているのを見学した。バレーをやっているときの夕兄は真剣な眼だった。
貴(か、かっこいい!!)
練習が終わった後は”いかにリベロがかっこいいか”を延々と聞かせられた。子どものころからの、きらきらした眼は変わってない。そんな夕兄と過ごせることがうれしかった。
西「そういやつばさは部活なんか入ったのか?」
貴「ううん、通院もあるから何も入ってないよ」
西「じゃあ、体調のいい時だけでもいいから男子バレーのマネやらないか?今、3年の先輩1人で来年はいなくなちゃうから探しているんだよ」
貴「でも、フルで出られないから、迷惑かけちゃうかもしれない・・・」
西「もう一人探してみるから。来年2人いれば、助かるし、考えといてくれ」
貴「うん、わかった」