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大好き☆ハイキュー

第3章 東峰 旭 (お誕生日おめでとう記念)




貴「あ~ちょっと、すっきりした」

東「俺は胃が痛い」

貴「ま、せっかくドレスアップしたし、最上階のラウンジ行こう。」

東「俺未成年なんだけど」

貴「見えないから大丈夫」


かなりのハイペースでカクテルを飲むつばさ

東「飲みすぎじゃないの?!部屋戻るよ」


半強制的に部屋に連れ戻してから彼女は無口だった。

そしてベランダに出た。

東「その恰好じゃ風邪ひくよ」

その時彼女の肩が震えているのがわかった。
つばさの涙を見るのはこれが二度目だ。きれいな泣き顔だと思った。そしてこんな顔をさせた奴に今更ながらに腹が立った。

貴「あんなロクでもない奴だったけど、ほんとに好きだったんだ」

彼女は声を殺して泣いた。

俺は自分のジャケットを脱いで、彼女の肩にかけた。

東「俺ならつばさのこと泣かせることはしないのに」

貴「ありがとう、慰めてくれて」

貴「・・・いつの間にこんなに大きくなったんだろう」

彼女は俺の手と自分の手を重ねた。俺の心臓の音が彼女に聞こえたらどうしようかとあわてる。

貴「中身はまだまだだけどね、でもバレーしてる旭はかっこいいから好きだよ」


俺は彼女を癒せるだろうか。それともやっぱり手のかかる弟なんだろうか。

頭の中で答えの出ない問いがぐるぐると回り、俺はポケットに入れた鍵をぎゅっと握りしめた。

そして俺は鍵の意味を問うべきか迷った。弟として?それとも男として?これからの始まりはすべて俺次第・・・。


END

→あとがき
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