第2章 Hello 二次元andじじい
「ーあ、ーーじーい......!」
「ーー、な......だ」
ぼんやりと聞こえてくる沢山の声。
その声は次第にはっきりとして行きだんだん視界も綺麗になって行く。
『ーーあれ?』
何で俺、こんなとこに居るの?
え、ちょ、ま、待て......。一回落ち着け.....確か俺は歩道橋を渡ってて、そんで......え、と......。
あ!そうだ!確か......
「とうっ!!」
『ぐふぅ!?』
急な腹への衝撃にみっともない声をあげてしまった俺。
くそう......出かかってたもん全部吹っ飛んじまったじゃねぇか......!!
「これこれ、又旅。やめなさい」
「えー!?別にいいでしょー?だってこの子すっごく可愛いもん♪」
むぎゅうぅぅと押し潰さんばかりに抱きしめられて記憶どころか魂まで出ちゃいそうです。はい。
「おいおい、そいつ意識飛びかけてんぞ」
「え?あ、やだぁ!ごめ〜ん!大丈夫?」
ガクガクと揺さぶられて更に気持ち悪くなりジェスチャーでやめてくれと伝える。(口を開けるとリバースしちまいそうなんだよぉ!!)
それでもまだガクガクと揺すり続けられて喉元までブツが来てもうだめだ......と思った時。
ふわっと突然の浮遊感。
助かった!思う間も無く次は思い切り締め付けられて目玉がリアルで飛び出しそうになってます。
「うわぁ!この子めっちゃかわええね!」
訛りのある喋り方で締め付けてくる誰か。
ガチで誰かHelp me!!